ハイルプラクティカーになった成り行き

2002年のこと。
どの街にも大抵ある、非営利の成人教育学校、Volkshochschuleフォルクスホッホシューレの夏学期のカタログを見ていました。
英語、フランス語、スペイン語のような語学、コンピューター関係の講座、ヨガ、合唱、陶芸などまで、ここの街のフォルクスホッホシューレのオファーは非常に多岐にわたっています。その中で目についたのが、キネシオロジー。初めて聞く言葉で、妙に気になります。そこの書かれた簡単な紹介文を読んで、ますます気になります。
数週間後、今思えば、かなりシンプルなキネシオロジーの初歩の初歩のコースでしたが、私にとってはとても衝撃的で、人生を変えるきっかけになるセミナーに、私は参加していました。
今までは、具合が悪くなったら医者や薬しか思い浮かびませんでした。母が薬剤師ということもあり、アスピリンや風邪薬の常備は欠かかさずしていました。そして、代替医療とか、自然療法というのが存在するんだ、という認識は、それまで私の中にはまったく存在していませんでした。
それまで、私の中には、社会に出たら会社で働いて、ある歳になったら定年する、それ以外の深みもなく面白みもない人生の設計図しか描かれていませんでした。キネシオロジーに出会い、私は人生で初めて、これを自分の職業にしたい、と思うようになりました。
一年ぐらいいろいろと、キネシオロジーについて学んでみました。そしてそれを職業にしたい、という思いは強まるばかりです。ある日、キネシオロジーの先生に相談したところ、ドイツの法律の関係で、キネシオロジーを使って仕事をしたければ、自然療法士 ハイルプラクティカーの資格を取った方が良い、と言われました。

ハイルプラクティカーの資格?一体何ができないといけないんだろう。インターネットで調べてみると、気が遠くなるようのな内容の長いリストがでてきました。
病理学
解剖学
感染病法やハイルプラクティカー法などの法律的なこと
などなど。
3日だったか5日だったか、毎日インターネットで検索してみました。
毎日検索しても結果が変わらないのは分かっているのですが、毎日同じリストを見ていると、そのうち慣れちゃう、という現象が起こるのです。
ある日、私は、ハイルプラクティカーの学校に通い、試験を受ける決心をするのでした。

私の住む街には、いくつがハイルプラクティカーの学校がありました。私が一番重要視したのは、実際に入れてもらえるまでの時間が出来るだけ短いこと、それから、会社から学校までの距離があまりなく、少し残業しても、授業の時間に間に合うこと、だけでした。せっかく決心したのに、3か月とか半年とか、スタートするまで待ちたくありませんでした。また学ぶのは、どこの学校に行っても自分で学ばなければならないわけで、とにかく通いやすい場所にあること、が私にとって大切でした。
決心して1か月ぐらい後になりますか。2003年10月、私はそうして選んだ学校に、すでに通い始めていました。
授業の内容は2年で一通り終わりますが、その後、試験準備の期間が必要です。
試験までに合計2年半。昼間はふつうに会社に行ってお仕事をし、夜は、週一回でしたが、てんこ盛りの授業を受け、7日で内容をこなし、学び、暗記して次の水曜日に望む、そんな生活を1年半ぐらいしていました。その挙句、メンタルが潰れてしまいました。
今でいう燃え尽き症候群、というのだと思います。集中できない、やったことを忘れたり、挙句は週末、何の理由もなく家でひとりで泣き出したりしていました。このままでは続かないので、会社を半日勤務に変えてもらいました。最後の半年ぐらいは精神的にかなりきつい状態でした。これをやりたい、というものを見つけてしまい、会社での仕事に喜びを見出せない、というのもあったと思います。そして2006年5月11日、初挑戦の試験に合格。
これで私は公に、ハイルプラクティカーという資格を入手したのでした。
ヘッダー画像、記事内の画像:アクリル画 Misao作 / Copyright 2021Misao
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