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チーズが挟まった丸パン

私は1986年からドイツに住んでいます。

初期、当時まだ首都だった
Bonnボンにも数年住んでいました。

今でも覚えているミニエピソードを
ご紹介しますね。

ある日ボンの旧市街の
お店が並ぶ通りを歩いてました。

パン屋さんの前で立ち止まり、
何か買って帰ろうかと
考えているとき、
目の前でかなりお年を召した
ひとりの女性が
パン屋さんのお姉さんと話しているのが
耳に入りました。

ショーケースには、
丸パンを半分に切って、
チーズを挟んだもの、
ハムやサラミを挟んだものが
並んでいました。

女性は、チーズが挟まったパンを指さし
「切ったパンの両面に
バター塗ってあるの?」
と尋ねます。

「はい、両面に塗ってますよ」

「まあ、それは随分豪華だわ」

私は戦争を知らず
平和に育ってきました。

この女性のこの言葉を聞いた時、
当時まだ若く、
あまりものを知らなかった私でさえ、
その言葉の「行間」が語るものを感じ
胸が熱くなったのを覚えています。

こんにちパン屋さんに行くと、
パンにただチーズやハムが挟まっているだけではなく、
ツナ、スモークサーモンや
鶏肉などが挟まっていたり、
丸パン自体も、
玄米パン、カボチャの種つきのパンなど
バラエティー豊か。

ちなみに、ショーケースに並んでいるのと
違う組み合わせをご希望でしたら、
出来る範囲でその場で作ってくれます。

が。

後の人が列に並んで待っているので、
最初は非常に気が引けて頼めませんでした。
これは、それでも自己主張する練習、です。

特にドイツだと、
自分の考えをきちんと言えないと、
潰れてしまいます。
実際、何度か潰れました、わたしは。

コツは、
頼むときは列の長さをいちいち確認しない。
自分が本当に欲しいものを認識し
それに意識を集中させる。

このパンを手に入れるのは
自分の権利である、ぐらいに思ってもいいです。

そういうわけで、今では
好きなものを挟んでもらってますよ。
こうして35年ドイツで生き延びています。

そういえば昔、
クロワッサンにトマト挟んでと頼んだら、
クロワッサンが壊れるからダメです、
と断られたこともありましたが。

美味しく食べて
笑顔でお過ごしください。


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